大海原のど真ん中で携帯電話が使えるサービス!

大海原のど真ん中で携帯電話が使えるサービス!

 誰でも山奥などで携帯の電波が繋がりにくくなってイライラしたことがあると思います。では、大海原のど真ん中ではどうでしょうか?そんな時にもなんと、携帯を繋げるサービスがあるのです。世界にこの技術を提供する会社はまだわずか20社以下ですが、On Waves 社がその一つです。

 On Waves 社は海上GSM(通信方式の一種)プロバイダー。つまり、海のど真ん中から世界のどこにでも電話をかけることができるサービスを提供している会社です。本社をアイスランドに置くこの会社は2007年以来、多数のクルーズ船、フェリー、オフショア・プラットフォームなどで乗組員の生活向上を目的としてスタートしました。

 まず船上にVSAT(VSATとは、衛星通信で用いられる電波を地上で受ける基地局の中でも、口径がきわめて小さなパラボラアンテナを使用する地球局の総称*)のような衛星接続を設置し、彼らの製品(小さな箱)がこのVSATに直接接続することによりシステムが起動します。このシステムは国際水域のみで利用可能。いつでも岸からの距離が12海里を超えるとシステムが自動的に起動し、12海里以内に戻ると停止するようになっています。

 データ機能は未だに3Gまでには達していませんが、画像やメールの返信送信、ライト・バージョンのフェイスブックなども利用可能だということです。2003年に開発が始まったこのサービスですが、今ではボックスが当初に比べてかなり小さくなり、価格もはるかに安くなっています。このまま世界中の海のどこからでも携帯をフル活用する日も遠くないことでしょう。

執筆 山本 千益